すごく感動してしまった出来事

もう6月になったが、くしくも5月1日、くしくもと付けたのは世間では平成から令和へと元号が変わったところで騒いでいる時だったからだが、その日は朝から雨だった。

そのため瀬田駅までは傘をさして行った。そして西口のエレベーター前の屋根の下に着くと、いつものように通る人に声をかけた。「すみません!!傘畳んでもらえませんか~」っと。

2・3人通り過ぎた後に30前後のサラリーマンふうの男の人がオレの声を聞き、こっちに近づいて来て、傘を畳んでオレの頼んだ通りに車いすの左後ろにセットしてもらい、「ありがとうございます。」とこれまたいつものようにエスカレーターのほうへと立ち去って行った。

 ここまではいつものオレの雨の日の朝の風景なのだ。

 そして次の日なのだ。

5月2日も朝から同じく雨だった。

これまた同じく傘をさし、瀬田駅の西口のエレベーター前の屋根の下に着き、傘を畳んでもらおうと声をかけようと振り返った時のこと、昨日手を貸してもらった男性が駆けつけてくれたのだろう、そこに居て、「傘を畳んだらイイんですね」と向こうから声をかけて来てもらえたのだ。たまたまタイミングもバッチリだったのも驚きだが、まさか昨日声をかけて手伝ってもらった人が、今日はオレが誰かに声をかける前に、逆に声をかけてきてもらうなんて、思ってもいなかったことだった。

 こんな事初めてで、ホンマに感動してしまった。

 傘をさしながらの電動車椅子の操作は大変で、雨の日はイヤだが、ちょっとだけ楽しみができたかな~