へ〜〜っと思うようなうれしい出来事

 この間、息子が滞納したアパートの家賃を振込にとある銀行に行った。
10万円を超えているのでATMではダメだと言われ、窓口対応となった。また書類に名前とか住所とか、振込先の口座名とか色々と記入しなければならない事になった。
 「また「自筆でなければならない」と言われるんだろうなぁ〜」と思っていると、そこの行員さんは「自分で書けますか?」と聞いてきたのだ。オレは「できれば書いてもらいたいんですが」と言うと、何と「分かりました。私が代筆させていただきます。」と耳を疑うような心地よい返事が返ってきたのだ。ホンマかいなと言いたくなるような対応にうれしさを覚えながら、オレが答えながらの行員さんの記入作業に移っていった。
 その行員さんを、多分上司のような人がそばで確認のために立っていて、「書けたら私が読み上げますので、間違いないか確認お願いします。」と言ってその作業を見守っていたのだが。
 その確認作業も全て終わり、(現金がたくさん出ていったのだが)銀行を出て行く時、「ありがとうございました!また何かありましたらお越しください。」みたいな普通の対応にホンマうれしい思いで、「お手間取らせました。」と礼を言い、銀行を後にした。
 久々に以前の介護の学生に銀行の書類を書いてもらっていた頃の感覚を思い出すと同時に、以前とある金融機関で「自筆でないとダメ対応」の苦い経験を思い出し、「やったらできるんやんけ!」「何の問題もないやんけ!」と思ったのだった。
 これは、4月から施行される「障害者差別解消法」の影響だろうか?と考える。合理的配慮の典型的なものだなぁ〜とあの自然な対応に喜びを感じつつ、他の金融機関も試したくなる思いにかられたのだった。