またまた駅で・・・ つづきのつづき

 ここ2連チャンで、駅での車イスに乗った乗客(オレ)への駅員の不自然な(おかしな・変な・尋常でない)対応をされた事を書いてきた。
 もう最後にするので、まとめということになる。
 まず、1件目の出来事は、JR側のミスが原因で起こった事(車掌が車イスに乗った乗客に声をかけ、その電車に乗せて、駅員には何も連絡しなかった事)をあたかも車イスの乗客が問題だというような結論に結び付けたことが、オレは問題だと思う。それともう一点、「車イスに乗った客」という一辺倒な観方の問題もある。
 2件目のケースについても上に書いた一辺倒な観方という問題もあるが、あまりにも意識過剰で「車イスに乗った客はホームから落ちる可能性が非常に高く、一瞬たりとも目を離してはならない」といった「偏見」といっても過言ではないものを強く感じた。
 ホームで電車を待っている時に最近よく聞くアナウンスに「歩きながらのスマホは危険ですからしないように」とか、ポスターでは「酔っ払いがホームから落ちそうになっている」ものがあり、どちらも注意を促すものだが、その程度なのだ。
 それはそうだろう!いちいち駅員がついて歩くわけにはいかないし、そんなことをしていたら何人いても駅員の数も足りないし、ストーカー行為で訴えられかねないかな?そこまではいかなくともプライバシーの侵害だと言われそうだ。
 で、オレは前向きに考えた。
 車イスに乗った客には「ホーム上ではブレーキのかかった状態で電車を待っていて下さい」と改札を抜ける時に声をかける、と、この程度でいいのではないか。
 それから、「車イスに乗った客」という一辺倒な観方を止め、「たまたま車イスに乗っている客」というふうに、車イスに乗った客にも色んな人間がいるのだという受け止め方をしてもらいたいものだ。
 最後に、本当にホームは誰にとっても危険なところはあると思う。ならその対策を即時実行する事が大事なのではないか!ホームに柵を設置するとか、車イス障害者を特別視するのではなく、万人のための安全対策を!

またまた駅で・・・つづき

次に2件目だ。
 仕事で湖北の米原駅の向こうに行く道中の出来事だ。
 米原駅北陸線に乗り換えるため、南彦根駅から連絡を受けた駅員がスロープを持ってオレを迎えてくれた。・・・と、ここまでは良かったのだが。
 ホームに降り立つと(立てないが^^)駅員が「次の電車まで時間がありますので待合室で待っていて下さい。ご案内しますので。」と言ってきた。何分くらいだと聞くと、確か10分程度だったと記憶している。オレは10分程度ならわざわざ待合室まで行かなくても普通にホーム(降り立った場所付近)で待っていようと思い、そう駅員に告げた。駅員のとる行動が普通なら、「あ〜そうですか」と一旦ホームからは去り、オレが乗る予定の電車の時間が近づいて来たらまたスロープを持って来るというものが容易に想像できた。
 しか〜し、違ったのだ。なんと待合室で待つように客に強要してくるではないか!どこで待とうと客の勝手ではないか!そう思いそう言うとまたもや強要してくる。やりたくはないが仕方ないと思い、大きな声でイカリをあらわにその思いを叫んだのだった。で、駅員は「分かりました。では私もここに居ます」と客を監視するような行動をとると言ってきたのだ。これには余計に腹が立ち、「オレは何かしたのか〜!なんでやねん!!!」と怒鳴りちらした。駅員は「危ないので」という理由を言ってきた。これを受けて「なんで危ないねん!!」どこが危ないねん!!」と言うと、ホームが傾斜しているのでというようなことを言ってきた。「そんなモン分かっとるわい!!」と、こういう会話が続いたのだった。
 で、何があったかを道中(帰りも含めて)駅員に聞いていくと、電動車イスに乗った客が、どこかの湖北の駅で電車をホームで待っている時にカバンか何かがハンドルのスティックに引っかかり電源も入っていたのだろうが、動いてしまい、危なくホームから落ちそうになったということがあったそうだ。
 この出来事で「電動車イスはあぶない」「ホームに一人で待たすな」ということになったのだ!
 まったくJRは過剰反応もいいとこだ!前にも書いたが、酔っ払いとか歩きながらのスマホイジリとかの方が、実際ホームから転落するケースが圧倒的に多いはずだ。
 なのになぜ?車イスだけをターゲットにするような過剰反応をするのか?…またつづく。

またまた駅で

この間2件ほど駅での駅員の対応をめぐってのトラブルがあった。
 1件目は、いつものように朝改札を抜け、エレベーターでホームに降りる前に駅員に声をかけた。その日は土曜日だったので車両が長い休日ダイヤの車両編成なのだ。だからいつもの場所からではなく、エレベーターを降りてすぐのところから乗るのだ。そのことを告げてホームに向かい、ホーム上で電車を待つというのが、長い間のオレの普通の日常だった。
 しかし、この日は駅員が変わったことを言ってきたのだ。「これからはホームに降りる時は駅員が付き添いますので、駅員が行くまでそこで待っていて下さい。」と。???どういうこと?昨日までいわゆる普通に一人でエレベーターを使い、ホームに降り、そしてそこで電車を待っていたのにだ。障害のない人と変わりのない電車の待ち方をしていたのだ。何があったのか?なぜに一人でホームに降りて電車を待つという行為をしてはいけないのか?という疑問が頭に浮かんできた。
 この後、色々とやり取りがあったが、つまりはこういうことだった。
 車イスに乗った障害者が一人でホームで乗る予定の電車を待っていた。その電車に乗る時は駅員がスロープを持ってきて降りる駅にも連絡済みでという一連の流れで行く予定だったはずが、一番後ろを指定されていたので一人で待っていると、駅員との間で乗る予定の電車よりも1本早い電車が来て、その電車の車掌がその人に乗るか?と声をかけ、その人も乗ってしまったという。そして、その人の乗る予定の電車が着く時間が近づいて、駅員がスロープを持ってホームの後ろのほうに行くと待っているはずの車イスに乗ったお客さんがいないので、慌ててホームから落ちてないかとか、要するに心配して探したということだ。だから、車イスに乗った障害者は「危ないから一人でホームに待たせておけない」という結論を大津駅の駅長が出し、指令が大津駅の管轄の駅に出されたという訳だ。
 この一連の出来事の中で、なぜこの結論に至ったのか?それが問題だと思う。
 では、ホームから転落する可能性が高い酔っ払いや視覚障害者や歩きながらスマホをしている人たちはどうなのか?
 文字数の関係で次に続くことにする。

へ〜〜っと思うようなうれしい出来事

 この間、息子が滞納したアパートの家賃を振込にとある銀行に行った。
10万円を超えているのでATMではダメだと言われ、窓口対応となった。また書類に名前とか住所とか、振込先の口座名とか色々と記入しなければならない事になった。
 「また「自筆でなければならない」と言われるんだろうなぁ〜」と思っていると、そこの行員さんは「自分で書けますか?」と聞いてきたのだ。オレは「できれば書いてもらいたいんですが」と言うと、何と「分かりました。私が代筆させていただきます。」と耳を疑うような心地よい返事が返ってきたのだ。ホンマかいなと言いたくなるような対応にうれしさを覚えながら、オレが答えながらの行員さんの記入作業に移っていった。
 その行員さんを、多分上司のような人がそばで確認のために立っていて、「書けたら私が読み上げますので、間違いないか確認お願いします。」と言ってその作業を見守っていたのだが。
 その確認作業も全て終わり、(現金がたくさん出ていったのだが)銀行を出て行く時、「ありがとうございました!また何かありましたらお越しください。」みたいな普通の対応にホンマうれしい思いで、「お手間取らせました。」と礼を言い、銀行を後にした。
 久々に以前の介護の学生に銀行の書類を書いてもらっていた頃の感覚を思い出すと同時に、以前とある金融機関で「自筆でないとダメ対応」の苦い経験を思い出し、「やったらできるんやんけ!」「何の問題もないやんけ!」と思ったのだった。
 これは、4月から施行される「障害者差別解消法」の影響だろうか?と考える。合理的配慮の典型的なものだなぁ〜とあの自然な対応に喜びを感じつつ、他の金融機関も試したくなる思いにかられたのだった。

頭はやわらかく

 「この世に決まったことは無い」というか、「これはこうでなければいけない」と思い込んでいることが多いと思う。つまり難しい言葉で言うと、人は固定観念を持ってしまうものであるということ。
 前置きはここまでにして。
 日常生活の中で、オレの体を動かしてもらう時、なるべく負担の少ないやり方でやってもらおうと思っている。
 例えば起き上がる時、今までは仰向きの状態から起こしてもらっていたが、ある時、あるヘルパーさんがちょっと変わった起こし方をしてくれた。「あぁ〜!これは起こしてもらい易い!」と思った。他のヘルパーさんにもやってもらおうと思ったとき、「そうだ!横向きから起こしてもらったら起こしてもらい易いぞ!」と思った。これは個人的な“小さな発見”なのだ!
 オレらの子どもの頃は例えば「冷蔵庫は白いもの」という常識があった。白い冷蔵庫しか見たことがなかったからだ。こういうことはよくあると思う。
 だから2本足で歩ける人間が正しい人間の形だというのも障害者が身近に居なければ当たり前の思い込みだと思う。
 ちなみに、オレが横を向いて起こしてもらうのも、ヘルパーさんによって、前から起こす人、後から起こす人、はたまた跨いで起こしてくれる人それぞれだ。同じ事をやってもらうときも、人それぞれだということは、人それぞれの違い性を認めるということであり、それが人間であるということであり、頭は常にやわらかくしておきたいということだ!

湖西線の・・・トラブル つづき

 オレは毎日、週に5日はJRの電車を使い通勤している。朝は混んでいるので一番後ろの車両の真ん中のドアのところから乗っている。前は駅員の手伝いなく、勝手に乗っていたのだが、近頃は腰痛の関係で、着駅が段差が少しあるため、板を用意してもらうことにしたら、乗る駅も板を用意してくれるようになった。
 ちなみに帰りはホームと車両の段差も少ないため、勝手に乗って勝手に降りて普通に電車で帰っている。
 この日常では、改札を通るときに駅員にいつものところでと声をかけるだけで、普通に勝手にエレベーターを使いホームに下り、当然ホームの端(階段の脇)も通って乗車位置まで行っている。これは2本足で歩いている他の乗客と変わらないと思うが。
 この前はこの当たり前の事を、駅員から「危ない」と言われたのだ。「駅員と同行でないとホームには下りるな」と行動規制をかけてきたのだ。そして乗車拒否にと至った訳だ。
 同じ大津市内の駅でこうも違う対応をされるのはなぜなのか、JR側に車イスの乗客に対するマニュアルのようなものがあるのかないのか?なども気になって、その後の日にJRの苦情担当の窓口に電話をしてみた。すると後でJRから返答の電話があったのだが、なんと当の駅員だったのだ。ほんとにケガのことも気がかりだったので、そのお詫びを言いつつもマニュアルのことを聞くと無いという回答だった。
 ではあの対応は何だったのか、その駅の責任者の個人的な障害者観で変わってくるということなのか、余計に訳が分からないようになった。
 やっぱり、JR側と話し合わなければならないだろう!

湖西線のJRの駅でのトラブル

 もう1ヶ月以上過ぎてしまったが、あまり使わない大津市内の湖西線のJRの駅から電車に乗ってホームステイションまで帰ろうとした時の出来事だ。
 切符を買って改札を抜けるまでは良かったのだが、そこから先が・・・。
 普通にホームまでエレベーターで降りようとエレベーターに向かって行く途中、後ろから「そこで待つように」という駅員からの指示があったことが分かり、何でやねん!?というと「危ないからだ」という答えが返ってきたようだ。
 実はあと2人車イスで電車に乗るツレがいたのだ。オレはそんなことを言われたら、その真逆の行動にでるタイプ。そのまま普通にエレベーターでホームに下りたのだった。そして、あとからもう一人のツレもエレベーターで下りてきたのだが、駅員も後ろから追いかけてきたのだ。そして、階段の出入り口のところにさしかかったところで、「そっち側は通らないように!」危ないから止まるようにまた指示を出してくるのだ。階段の付近はホームの真ん中は通れないので、少し狭くなった端っこを通ることになるのだ。これまたオレは真逆の行動に出たのだった。つまり少し狭いホームの端のほうを通ってここら辺りで乗ろうかなと乗車位置を決め、止まって電車の来るのを待つことになるのだが。
 ここまでのオレの行動は、駅員の指示はともかく、オレの、エレベーターの付いている駅での、普通の行動なのだ。そして電車が来て、その電車が乗れそうであれば、駅員の手を借りずともその車両に乗っていくのだ。ただし、その電車が一昔前のタイプで、ホームと電車の段差があり過ぎたり、すき間が空き過ぎたりしていれば、乗れないし、駅員に声をかけ、お手伝いをしていただくことになるのだ。「お手伝い」というのは電車とホームの間に板をかけてもらうということだが。
 だがだがだがあだがだ!!!
 駅員が追いつき、「次の電車ではなく、その次の電車に乗ってください。」しかも「乗る位置は一番後ろの車両の、一番後ろのドアから」と指定してきたのだ。
 これまでの不自然な駅員の指示にイラっときていたが、なんで?と後の後に乗せようとする理由を聞いてみた。すると、オレが言った「車掌の目があるので安全なのだろう」という理由ではなく、「迎える駅の連絡にミスがないように」というもっともらしい理由を言ってきたが、その内に電車が来るアナウンスが流れたので、「この位置から次に来る電車に乗れるようなら乗る」「オレはほとんど毎日電車に乗っているから、慣れているから大丈夫だから」と言って、駅員を納得さそうと話していたのだが、電車がホームに流れ込んで来たのだ。(当たり前だが、時間が来ただけ)そしてオレがその電車に乗ろうと前に出ようと思い、電くるを前に出そうとしたら、なんとその駅員はオレの前に立ちふさがり、実力行使で乗せないようにしてきたのだ!!!実力行使には実力行使と(電くるの威力を知らないのかと思いながら)オレはゆっくりと電くるを前に操作していった。当然それを駅員が止められる訳がなく、諦めるかな〜と思ったが、意地でもどこうとはせず、オレも前に進む勢いを余計に強め、「危ないからどけ」とは言ったように思うが、駅員も「危ないから乗るな」と言っていたように思うが、電車の際まで行ったとき、当然段差が少しあるので、電車のステップと電くるのステップの間に駅員の足(すねの部分)が挟まり、それでもオレは前進を止めなかったので、駅員は電くるに押され、電車の戸口の向こう側にしりもちをつく状態で倒れ込んだのだ。そして、これも当たり前のことだが、すねが電くるのステップに強くすれてかなりの擦り傷を駅員がその場でズボンをたくし上げて見せ、オレはもう時間も少し経ってしまっているし、電車をこれ以上止める訳にはいかないと思うのと、駅員の行動は無謀だが、怪我をさせてしまった後悔の念で、その電車に乗るのは諦めようと引き下がった。
 何も知らない第三者が見れば、車椅子に乗った障害者が無茶をしているようにしか見えなかったように思うが、これは駅員による明らかな乗車拒否なのだ。(予断だが、同じ日に偶然にも飛行機の障害者への搭乗拒否が国外で起きている)
 とにかくしかし、これは傷害事件として駅員から訴えられたら、オレは間違いなく犯罪者になっていたところだと思うし、何よりもその駅員に怪我を負わしてしまったという加害者としての責任を感じる。

 今回の出来事のどこに問題があるのか、JR側ととことん話し合わなければならないと思っている。